Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おかあさんはえらいな

お母さんはえらいな

小川 未明

Lesen Sie お母さんはえらいな (おかあさんはえらいな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.054 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

いちばん下の勇ちゃんには、よくおなかをいためるので、なるべく果物はたべさせないようにしてありましたから、ほかの兄さんや、姉さんたちが、果物をたべるときには、勇ちゃんの遊びに出て、いないときとか、また夜になって、勇ちゃんが寝てしまってから、こっそりとたべることにしていました。

「僕、びわがたべたいのだけど。」

「私は、水蜜がたべたいわ。」

兄さんや、姉さんたちは、果物の季節になると、いろいろおいしそうな、果物が、店頭に並ぶのを見てきて話をしました。

「晩に、勇ちゃんが休んでから、買ってきておたべなさい。」と、お母さんは、おっしゃったのであります。

ところが、ある日のこと、お土産に、みごとなパイをもらったのでした。

「まあ、おいしそうね。」と、お姉さんが、いいました。

「お母さん、すぐに、切っておくれよ。」と、太郎さんが、いいました。

「果物がはいっているから、勇ちゃんは、たべていけないのですね。」と、二郎さんが、パイをながめながらいいました。

さっきから、やはりだまって、おいしそうな大きなパイをながめていた、勇ちゃんは、これをきくと真っ赤な顔をして、二郎さんにとびつきました。