Japanische Klassiker mit Furigana
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おとうさん
お父さん
林 芙美子
Lesen Sie お父さん (おとうさん) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.548 Zeichen · 76 Bildschirme
あんなところ。山本先生は、これが戦争なんだからがまんしろがまんしろ、逃げて一人でかえるなぞはひきょうだぞっておっしゃったけれど、毎日、誰かが駅へ逃げて行くのさ。村の人って僕きらいだ。いばっているんだもの。――いやだったなああの時は……五キロもあるところへ山本先生とみんなでね、配給所へ米をもらいに行って、何度もからっぽの車をひいてかえる時、山本先生泣きながら歩いていらっしたよ。だから、僕たち、何もかもわすれて、歌でもうたおうって、山道を歌をうたって歩いたのさ。そしたら、兵隊に行っているおとうさんの事をおもい出して僕も涙が出て仕方がなかった。あの時のこと、忘れろっていったって忘れないよ。ああ。だから、富田だっていっているよ。いくら空襲があっても、君がいちばんよかったって‥‥」
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「こんなこと、うまくいえないけど、僕、田舎はこりごりだ。畑をしたくったって、土地がないし、お百姓の道具なんて何もないだろう。だから、みんな手で掘ったよ。石ころの川床になった荒地を手でたがやしたんだぜ。小さいかぼちゃがすこし出来たかな。山本先生だの、大木先生ね、時時リンゴを買い出しに行って僕たちにたべさしてくれたよ。