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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

「酷いことを言うなよ」

と団さんが故障を申立てた。

「成程、君は名古屋だったね。名古屋人同様皆勤倹力行の精神に富んでいます。人物は家康公という大智者が出てしまったから、もう末実という姿で、余り豪いものは生れません。毎年正月お馴染の万歳が先ず三州の代表的人物です」

「然うでしたね。権現さまと万歳の発祥地でしたね」

とお父さんが言った。

「万歳村というのがありまして、村中万歳ですから、悉皆では何億歳という頭数でしょうな。これが年の暮になると鋤鍬を捨てゝ日本中へ散らばります。そうして初日の影の映すと共に鼓を鳴らして、三河の国のために大いにメートルを揚げるのです」

と村田さんはナカ/\話が面白い。

「相変らず詰まらないことを言って嬉しがっているね。それよりも天気だ。田舎の天気予報を信拠にして待っていても始まらない。もう晴れないと諦めて、今日は第二予定によることゝしようじゃないか?」

と団さんは旅行日程と手帳を見較べながら言い出した。

「いきなり名古屋へ行ってしまうのかい?」

と三輪さんが訊いた。

「然うさ。何うせ降るものなら汽車の中で降られる方が時間経済だからね」

「まあ/\然う急ぐことはないよ。