Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
第二回
と二人は又勧誘に努めた。何んな形式でも道連れが出来さえすれば宜いという肚だ。
「然う出て来れば又考えようがある。尤も無職業や教員と違って、僕は事務所の方の都合があるから、確答は少時待って貰わなければならない。しかし冗談は偖措いて或は君達のお供をするかも知れないよ。斯ういう閑なときでないと保養なんか出来ないからね」
と団さんは到頭本音を吹いた。
「然う来なくちゃ嘘だ。一も二もなく賛成したんじゃ勿体がつかないからね」
「役人時代の出張旅行で方々を歩いているんだから一緒だと心丈夫だ。実際好いものが引っかゝったよ」
と二人は最早約束が出来た積りでいる。
第二回
僕はお父さんには失望した。今に今にと言っていたのが、イヨ/\やるとなったから、何んな事業を始めるのかと思って力瘤を入れていれば、これから支度にかゝるのだそうだ。そうしてその支度も旅行だそうだ。それも欧米視察とでもいうのなら又考え様もあるが、高の知れた日本国内を保養がてらの友達と一緒に見物して歩くとあっては、僕もお父さんの心底を疑わずにはいられない。三輪さんはピックウィックだと言って大騒ぎをするけれども、あの人は猫が産気づいたといって学校を休んだくらいの苦労性だから、団さんも言った通り、話が大袈裟なのだ。