Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
「叔父は変りものでした。そうして当時の分らず屋の標本でした。或時風気で医者の診察を受けましたところが、インフルエンザだと言われました。血相を変えて戻って来るが早いか、『母上、申訳ございません。夷狄の病気に犯されました』と言って切腹しようとしたそうです。要するに神風連というのはこんな豪物の揃いでした。ところが面白いことには哲彦がこの叔父に容貌性格とも生写しです」
と兄さんは三輪さんを指さした。
「似ちゃいませんよ」
「否、似ているよ。随分わからないことを言うでしょう? 友達方に迷惑をかけ通しだろうと陰ながら常々お察し申していますよ」
「はゝあ、成程、矢っ張り叔父の遺伝があるんですかね?」
と団さんは人の悪い相槌を打った。
例によって見物に出掛けたが、博多で懇意になった秀夫さんと下男の徳さんが案内に立って呉れた。
「福岡が元寇で持っているように熊本は清正公と西南の役で持っています。斯う見えても徳さんは十年戦争の頃は二十何歳かの青年で彼方此方を逃げ廻ったものです」
と秀夫さんが紹介した。
池田からは順路とあって先ず本妙寺に参詣した。
「妙にケバ/\しい仁王門が出来たね。