Japanische Klassiker mit Furigana
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こまどりとさけ
こまどりと酒
小川 未明
Lesen Sie こまどりと酒 (こまどりとさけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.462 Zeichen · 11 Bildschirme
こまどりは、すぐにおじいさんに馴れてしまいました。おじいさんは、自分のさびしさを慰めてくれる、いい小鳥が家にはいってきたものと喜んでいました。
明くる日から、おじいさんは、こまどりに餌を造ってやったり、水をやったりすることが楽しみになりました。そして太陽が、たまたま雲間から出て、暖かな顔つきで、晴れ晴れしくこの真っ白い世の中をながめますときは、おじいさんは、こまどりのはいっているかごをひなたに出してやりました。こまどりは不思議そうに、雪のかかった外の景色を、頭を傾けてながめていました。そして日が暮れて、またあたりが物寂しく、暗くなったときは、おじいさんは、こまどりのはいっているかごを家の中に入れて、自分の仕事場のそばの柱にかけておきました。
二、三日すると、こまどりは、いい声で鳴きはじめたのであります。それは、ほんとうに、響きの高い、いい声でありました。
おそらく、だれでも、この声を聞いたものは、思わず、足をとどめずにはいられなかったでしょう。おじいさんも、かつて、こんないいこまどりの声を聞いたことがありませんでした。
ある日のこと、酒屋の小僧が、おじいさんの家の前を通りかかりますと、こまどりの鳴く声を聞いてびっくりしました。