Japanische Klassiker mit Furigana
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こまどりとさけ
こまどりと酒
小川 未明
Lesen Sie こまどりと酒 (こまどりとさけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.462 Zeichen · 11 Bildschirme
」と、おじいさんは、知ったのであります。
しばらくたつと、酒屋の小僧がやってきました。
「じつは、せんだってまたこまどりが、どこかへ逃げてしまったのです。もう、ここへはやってきませんか?」といいました。
おじいさんはそれで、はじめてもう酒を持ってきてくれないことがわかったような気がしました。
「どうして、大事なこまどりを二度も逃がしたのですか。」と、おじいさんは怪しみました。
「こんどは、主人が、ぼんやりかごの戸を開けたままわき見をしているうちに、外へ逃げてしまったのです。」と、小僧は答えました。
「それが、もし、おまえさんが逃がしたのならたいへんだった。」と、おじいさんは、笑って、
「どんな人間にも、あやまちというものがあるものだ。」といいました。
おじいさんは、毎晩、夜おそくまで仕事をしたのであります。またおりおり、ひどい吹雪もしたのでした。
おじいさんはうす暗いランプの下で、わらをたたいていました。吹雪がさらさらと、窓に当たる音が聞こえます。
「ああ、こんやのような晩であったな。こまどりが吹雪の中を、あかりを目あてに、飛び込んできたのは。」と、おじいさんは独り言をしていました。