Japanische Klassiker mit Furigana
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さかだちこぞうさん
さか立ち小僧さん
小川 未明
Lesen Sie さか立ち小僧さん (さかだちこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.958 Zeichen · 14 Bildschirme
ボールを投げるもの、まりをつくもの、おにごっこをするもの、たがいに楽しく遊んでいました。工場の裏では、秀吉が、目の前にせまった冬のしたくのため、精を出して、たどんをならべて乾かしていました。
このとき、あちらから、きみ子さんが、一枚のはがきを手に持って、表の方から、かけてきました。
「小僧さん、おはがきよ。」
そういいながら、きみ子さんは秀吉の前までくると、それを彼に渡したのです。
「ありがとう。」と、秀吉は、なにげなく受け取って、ながめると、
「あっ! おかあさんからだ!」と、さけびをあげました。よほど、うれしかったのでしょう。暗い元気のなかった顔がたちまち、ぱっと燈火のついたように、あかるくなりました。
これを見たきみ子さんは、
「おかあさんからなの?」といって、彼の胸の中の喜びを察するごとく、自分までうれしそうにはしゃぎました。
「おれから、たびたび手紙を出しても、ちっとも、たよりがないので、おふくろが病気でないかと心配していたんだ。いそがしくて書けなかったが、たっしゃでいると、ごらん、ここに書いてある。ああ、よかったなあ。」と、秀吉は、はがきをにぎって、こおどりしました。