Japanische Klassiker mit Furigana
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さかだちこぞうさん
さか立ち小僧さん
小川 未明
Lesen Sie さか立ち小僧さん (さかだちこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.958 Zeichen · 14 Bildschirme
もう、どのへんへいったろうかと。ある晩のこと、また黒がついてきたので、なにもやるものがないから、店さきのおけにはいっていた、にぼしをすこしばかりつまんで、投げてやった。それが運わるく主人に見つかって、ひどくしかられた。おまえはきょうばかりでない、へいぜい店の品物をそまつにするのだろう、そんなものは、この家におけないと主人はいうのだ。おれは、悲しかったよ。おふくろが、どんなに泣くだろうと思うと、おれは、身を切られるような思いがして、主人にわびたのだ。しかし、がんこな主人は、どうしても、出ていけというのだ。さいわい、近所で、日ごろから顔見知りの人で、そんなら、東京にいい口があるが、いってみないかと、せわしてくれたので、おふくろとわかれるのは、つらかったけれど、ここへきたのさ。
こんどの主人は、いくらいいかしれない。しんぼうして、早く大きくなって、ひとりだちをして、かわいそうなおふくろを安心さしてやらなけりゃ……。」と、秀吉はいって、なみだぐむのでありました。
このときから、武ちゃんも、正ちゃんも、この遠くからきている小僧さんに、なにかにつけて、同情したのであります。