Japanische Klassiker mit Furigana
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さかだちこぞうさん
さか立ち小僧さん
小川 未明
Lesen Sie さか立ち小僧さん (さかだちこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.958 Zeichen · 14 Bildschirme
ある日の、午後のことでした。
武ちゃんと健ちゃんがペスをつれて、草いきれのする細道を、川の方からきかかると、からのリヤカーを走らせて、通り過ぎようとする、秀吉に出あいました。
「おや、どこへいったの?」と、秀吉は、車をとめて、聞きました。
「ぼくたち、川の方まで、散歩したんだよ。」と、二人が答えました。
「もう、帰るのかい。そんなら、これに乗せてあげるよ。」と、秀吉は、すすめました。
「ペスも乗せていい。」と、健ちゃんが、いいました。
「みんなお乗りよ。」
「ペスもおいで、いっしょに乗ろうよ。」と、武ちゃんが、うずくまりました。
このとき、秀吉は、ふり向いて、いつも見ているペスだけれど、はじめて気がついたように、
「いい犬だね。」と、ほめました。
「ああ、これでもテリヤなんだ、純粋じゃないけど。」と、武ちゃんは、ペスの頭をなでていいました。
「おとなしくて、りこうな犬だよ。」と、健ちゃんは、小僧さんに説明して、さらに、武ちゃんに向かい、
「こうして見ると、小さくないね。ぼく、いつ見ても、小犬のような気がしたが、なかなかりっぱじゃないか。」といいました。
「小僧さんが、いなかにいたとき、かわいがった黒という犬は、どんな犬なの?」