Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さびしいおかあさん

さびしいお母さん

小川 未明

Lesen Sie さびしいお母さん (さびしいおかあさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.755 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

つぎに、花子が帰ってきて、お友だちのところへゆくのだから、髪を結ってくれといいますので、髪を結ってやったりしていますと、もう晩方になりました。晩には、お湯があるので、お湯に入ってからは、じき年ちゃんは眠たがりますから、その前に学校のおさらいをしてやりますと、ほんとうに、お仕事をする時間というものがなかったのでした。今夜は、おそくなっても縫い上げるつもりでいます。」と、お母さんは、おっしゃっていました。そばでこれをきいていた年ちゃんは、もしそれでお父さんが、怒るなら、お父さんがわるいと思いましたが、お父さんは、だまっていました。

いま、そんなことを考えると、お母さんが、なんだか、かわいそうになりました。

「あの原っぱで、あんなことをして遊ばなければ、ころびもしなくて、よかったのだ。」と、年ちゃんは、昨日、材木がたくさん積んである上を、吉雄くんや、賢二くんと、駈け足をして渡っているうちに、水たまりへ落ちて、着物をよごしたことを思ったのです。

「いまごろ、お母さんは、どうしていらっしゃるだろうな。」

いつもお仕事をなさるところにすわって、お母さんは一人で、ガラス戸の内から、外のお庭を見ていらっしゃる姿を、年ちゃんは、目に浮かべたのでした。