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Japanische Klassiker mit Furigana

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しいたげられたてんさい

しいたげられた天才

小川 未明

Lesen Sie しいたげられた天才 (しいたげられたてんさい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.087 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

その、こうごうしい、孤独の姿は、いつも秀吉に、なにか限りない、あこがれの感じをいだかせるのでした。そして、これから、彼の訪ねようとする学校は、このとき、ひからびた白い屋根を、目の下に見せていました。

「君は、歌が好きなのか、それとも、音楽が好きなのか。」と、頭の髪を長くして、うしろへなでおろした、まだ若い先生が、聞きました。

「さあ、どちらかなあ。」と、秀吉は、口ごもって、彼は顔を赤くして、最初の質問に、自分がわからなくなりました。

(男は、なんでも、思ったことは、いうのだぞ。)と、祖父の、日ごろのいいつけが、浮かびました。

秀吉は、顔をあげて、先生を見ながら、

「どちらも好きなんです。いい音のするものなら、水の音でも、風の声でも、好きなんです。先生、それは、やはり、音楽じゃないんですか。」と、秀吉はしんけんな目つきをして、先生に、ただしました。

「は、は、は。なんでも好きか、なかなか、君は欲ばりだな。しかし、音楽は芸術のうちでも、いちばんむずかしいのだ。天才ならばべつとして、学ぶには、うたうのも、鳴らすのも、基礎となる調子から学んで、練習が、たいへんなのだ。