Japanische Klassiker mit Furigana
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しらかばのき
しらかばの木
小川 未明
Lesen Sie しらかばの木 (しらかばのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.878 Zeichen · 6 Bildschirme
「どうしてですかね。」と、いいかえしました。
「戦線では、兵隊も馬もいっしょだからよ。馬はおとなしい、ききわけのあるかわいいやつで口をきかないだけさ。ピシりとたたかれると、おれがたたかれるような気がしてね。」と秀作さんは、しいて大きく笑いました。大きな荷物を持った男は、
「あんたは戦争にいってきなすったか。」と話しかけました。車中の人はみんな秀作さんの顔をみました。
「北支から、中支へ二年ばかり。」
「それは、ごくろうさんでした。お家は、この近くですかね。」
「私は、旅でくらしていますが、ひさしぶりで、おふくろにあいにいこうと思って。」と、秀作さんは、ついそういってしまったのでした。
「それは、それは、どんなにかお喜びでしょう。」
馭者は、秀作さんにいわれてから、馬にむちをあてるのも、手心しているようにみられたのです。山のいただきに白い雲がわいて、遠くの方で、かみなりの音がしました。