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Japanische Klassiker mit Furigana

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すいれんはさいたが

すいれんは咲いたが

小川 未明

Lesen Sie すいれんは咲いたが (すいれんはさいたが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.192 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

だけど、さびしいこともないや。」と、口だけでは、元気にいいました。木田くんのお父さんは、木田によく似ていました。脊が低くて、丸顔でした。白い仕事服を着て、お客の頭を刈っていましたが、それが終わったとみえて、二人の遊んでいるへやへ塩せんべいの盆と、お茶のはいった土びんと持ってきて、

「よくいらっしゃいました。」と、置いてゆかれたのでした。

勇ちゃんは、帰りに、ふなを三匹もらって、ブリキかんの中へいれて下げながら、お母さんのない木田くんのことを考えつつ歩いてきました。

「しかし、やさしい、いいお父さんだな。」と思うと、なぜかしらずに熱い涙が目の中にわいてきました。

その後学校では、二人はいっとう仲よくなりました。

ある日のこと、勇ちゃんのお母さんは、だいぶ髪の伸びた勇ちゃんの頭を見て、

「きょうは、お湯をわかしますから、床屋へいっておいでなさい。」とおっしゃいました。勇ちゃんは、床屋へゆくのがきらいでした。それで、いつもおとなしくいったことがなかったのですが、

「僕のお友だちのうちの、床屋へいってもいいでしょう。」とたずねました。

お母さんは、床屋へゆくのがいやなものだから、また、なにかいいがかりをつけるのだと思いましたので、