Japanische Klassiker mit Furigana
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すりかえかいが
すり替え怪画
海野 十三
Lesen Sie すり替え怪画 (すりかえかいが) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.746 Zeichen · 26 Bildschirme
また、事実その通りであることが日を経るに従って、いよいよ明白となった。
そこで伯爵は、私立探偵の手を借りることに決心した。この方面に多少明るい某というやはり伯爵の二男が昔学友であった因縁から、それに頼んで、よき名探偵の斡旋を乞うた、その結果、一人の探偵が、伯爵のわび住居に現われた。猫背で、長いオーバーを引摺るように着、赭顔に大きな黒眼鏡をかけた肥満漢であった。姓名は、そのさしだした名刺によると、「袋猫々」と印刷してあったが、これは本名なんだか、または商売名前なんだか、伯爵には見当がつかなかった。
「ちょっと承りましたが、実に前代未聞の奇々怪々なる事件ですな」
と、袋探偵は猫背を一層丸くしながら、伯爵のうしろについて、書斎へはいって来た。
「ははあ、この油絵が、それですか。なるほど、なかなか渋い名画ですな。いや、この絵のことじゃありません。この原画のことを申したのです」
探偵は巧みに胡魔化しをいうた。
「なるほど、釘が二本抜けていますな。名画のあとへ、こんな怪画を入れて行くとは、けしからん犯人です。必ず犯人をつきとめて御安心願うようにします。盗難のあった前夜のことから詳しく話していただきましょう」