Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme
「かしこまりました、夫人さま」
「ふざけるのはいい加減にしておきなさい。あなたっていったいどういうひとなんでしょう。こんな特別な日に平気な顔でいられるというのは」
平気な顔ってどんな顔のことか知らないけど、あたしの顔は生れつきこんなベティさんみたいな顔なんだ。頭の鉢はうんとおっぴらき、眼はびっくりしたようにキョロリとし、鼻は孫の手みたいにしゃくれている。おかあいらしいなんていってくれるひともあるけど、それはフロイドのれいの〈言いちがい〉というやつで、じつのところは〈変っている〉というつもりだったのにちがいない。夕陽があたると、火がついて燃えあがるかと思わせるかのふしぎな赤毛は、年頃になるとすこし下火になったが、脛のほうは時代とともに太くなって、どう見てもスラリとしていますなんていえない。
顔も、腓らッぱぎも、どこもここものんびりしていて、こんなパテティックな日には向かないとんまな出来なもんだからとかく誤解を受けて損をするが、平気がケロリという意味なら、あたしにもすこしいうことがある。
日本人がじぶんの国の敗けたことばかりいっていると、中国やフィリッピンに笑われるそうだ。