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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいこん

だいこん

久生 十蘭

Lesen Sie だいこん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 153.732 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

こんないかがわしいものでだいこんの脛を台なしにするつもりはない。どんな顔をするか見てみたいだけのことなのである。痛がってどうせ二三日でかぶとをぬぐにきまってる。

六右衛門さんの意志はすぐみなに通じる。だいこんのパパもママも、珠子さんも、長謙さんも、どうするだろうと興味をもってながめていると、だいこんは書斎の隅のほうへ行って、なにかひとりでブツブツいいながら、ひっぱったり、ごしゃごしゃにしたり、しきりにいじくりまわしていたが、そのうちに気が無さそうにゲートルを本棚のうえへ放りあげると、プイとどこかへ行ってしまった。

「うっちゃりを喰ったかたちだね。これゃ」

だいこんのパパが六右衛門さんの横顔へチラと皮肉な微笑をおくる。長謙さんは油断しない。

「あれがだいこんの腹芸なのさ」

珠子さんが合槌をうつ。

「あたしもそう思う。あれで欲しくてたまらないとこなの」

「それじゃ、だいこんがかあいそうよ」

だいこんのママが肩をもつ。

「あれで、しゃらくなところもあるんですから、据りがいいぐらいに思っているかも知れないわ」

けっきょく、みなが考えているほどだいこんはじぶんの太い足を気にしているわけでないということに意見が一致した。