Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ちょうとどとう

ちょうと怒濤

小川 未明

Lesen Sie ちょうと怒濤 (ちょうとどとう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.746 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

美しいちょうがありました。

だれがいうとなく、この野原の中から、あまり遠方へゆかないがいい。ゆくと花がない、ということをききましたから、ちょうは、その野原の中を飛びまわっていました。

しかし、その野原は広うございましたので、毎日遊ぶのに、不自由を感じませんでした。自分ばかりでない、たくさんのほかのこちょうもいました。また、みつばちもいましたから、さびしいことはなかったのです。

野原には圃がありました。菜の花が咲いています。また、麦がしげっています。そのほか、えんどうの花や、いろいろの花が咲いていました。その花の上や、青葉の上を飛びまわっているだけでも、一日かかるのでありました。

ある日のこと、みつばちは、そのちょうに向かっていいました。

「私たちは、菜の花や、えんどうの花の上を飛びまわっているだけなら、まちがいはありません。それはこの圃の中にさえいれば、夏になると、なすや、うりの花が咲きますから、とうぶん花の絶えるようなこともありません。その時分にはせみも鳴くし、いろいろの虫も鳴きます。まあ遠くへいくなどという考えを起こさずに、おちついていることですね。