Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうとどとう
ちょうと怒濤
小川 未明
Lesen Sie ちょうと怒濤 (ちょうとどとう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.746 Zeichen · 10 Bildschirme
すると、羽の青いちょうは、
「私は、やはり、この野原にばかりいるのがつまらなくて、あちらへいったのですよ。それはあんまり遠いところではなかったのです。あの青木の見える街道を一つ越えたばかりです。するとふいに、大きな袋のようなもので私はすくわれました。私はびっくりしました。人間が、私を捕らえたのです。みると、その人間は、ほかにも、私よりはきれいなちょうを幾つも手に持っていました。ちょうど、それはあなたのように美しいちょうばかりでした。しかし、あなたほど美しいとは思いませんでした。私はどうなることかと身震いをしていますと、『なんだ、こんなつまらないちょうか。』といって、その人間は私をふたたび自由にしてくれました。私は、自分の体が、あなたのように美しくなかったのを、ほんとうに、そのとき、幸福に感じました。私は、そこから、すぐにもとの道をもどって、この野原に帰ってきましたのです。」と美しいちょうに向かって語りました。
ちょうは、その話をきいて、いろいろの空想にふけったのです。
「人間が、そんなにちょうを捕らえて、なににするのでしょう。」と、青いちょうにたずねました。