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Japanische Klassiker mit Furigana

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つぼみ

つぼみ

宮本 百合子

Lesen Sie つぼみ von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.918 Zeichen · 44 Bildschirme

Aozora Bunko

何の利益がそれであろう

家がやけるか金玉が

倉から逃げるがい□□なら

ひげのおじさんあんたはまあ

何と云うどえらい御方だろう……

棚のだるまのたなおろし

かしの木

このはてしない世の中の

わかいさかんな御方でも

おとしをとった御人でも

春のめぐみにかがやいて

黄金のよになるかしの木の

この木のような勢と

望をもって御いでなさい

夏に青葉と変っても

夏がだんだんふけていて

秋のめぐみがこの枝に

宿ると一所にかしの木は

又黄金色にかがやいて

澄んだ御空にそびえます

みんな木の葉が散りました、

けど御らんなさいかしの木は

キリキリシャンと立ってます

骨が目立って岩畳な

幹と枝とをむきだして

男々しくそびえて立ってます。

八つ手葉裏のテントームシ

手をひろげたよな葉のうらに

チョロンととまるテントームシヨ、

うすい緑の葉の髄に

模様のようにとまってる

チョッとつまんでおいたよな……

黒いところに赤の点、

チョンチョンと散って居る……

「髪のかざりによかろうか

それとも指につけようか

浴衣のがらにゃわるかない」

ふとっちょでせびくであかっけな

十五の娘はこう云った

虫のかわいさにさそわれて……