Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てかてかあたまのはなし

てかてか頭の話

小川 未明

Lesen Sie てかてか頭の話 (てかてかあたまのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.183 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

ある田舎に、おじいさんの理髪店がありました。おじいさんは、もうだいぶ年をとっていまして、脊が曲がっていました。いいおじいさんなものですから、みんなに、おじいさん、おじいさんと慕われていました。

ちょうど、夏の昼過ぎのことであります。お客が一人もなかったので、おじいさんは、居眠りをしていました。

家の外には、きらきらとして暑そうに日の光がさしていました。往来の土は乾ききって、石の頭までが白くなっていました。あまりあついとみえて、犬一ぴき通っていませんでした。よく遊びにくる近所の子供らも、みんな昼寝をしているとみえて姿を見せません。ただせみが、あちらの森の方で鳴いているのが聞こえてきたばかりでした。

白髪頭のおじいさんは、いい気持ちで、こっくり、こっくりと腰かけて居眠りをしながら夢を見ていました。

「おじいさん、僕にとんぼを捕っておくれ。」と、隣のわんぱく坊やがねだっているのです。

「私は、目が悪くて、とんぼのほうが、よほどりこうだから、それだけはだめだ。」と、おじいさんはいっていました。

「よう、あすこにいるおはぐろとんぼを捕っておくれ。捕ってくれないとぶつよ。