Japanische Klassiker mit Furigana
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どこかにいきながら
どこかに生きながら
小川 未明
Lesen Sie どこかに生きながら (どこかにいきながら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.469 Zeichen · 9 Bildschirme
子ねこは、身ぶるいしました。
いきかけた母ねこは、ふりむいて、
「きょうは、あとから、いいお天気になるよ。また、遊んであげましょうね。」といいました。
この屋根の下には、どういう人たちが、住んでいるかわからなかったけれど、朝と晩には、若やかに、元気のある話し声や、笑い声がし、昼間は、まったくしんとしているのをみると、若い者たちは、どこへか働きに通勤し、老人が留守をするごとく思われました。たぶん、老人は、一人いるのでしょう、ときどきしゃがれたせき声がきこえ、流しもとで水を流す音がしたのでありました。ほかにいたずらをするような子供がいなかったのは、なによりのしあわせでした。
近傍にある、高いかしの木の落ち葉が、風に飛んできて、といや、ひさしの奥に、たまっていました。おりおり、それらが、龍巻きのごとく、おどり出すことがありますが、二匹のねこは、ひさしのすみの方で、風をさけながら、それをながめていました。
ある日のことでした。太陽のよくあたる屋根の上で、母ねこと子ねこが、きげんよく、からかいあって、遊んでいました。すると、どこからか、
「やせたお母さんの、お乳しかのまないのに、あの子ねこは、よくふとっているのね。