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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねずみとバケツのはなし

ねずみとバケツの話

小川 未明

Lesen Sie ねずみとバケツの話 (ねずみとバケツのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.785 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

雨が幾日も降りつづいて、流れがあふれたからであります。ねずみは穴の中へ水がはいるので、そこにじっとしているわけにはいきませんでした。しかたなく穴から出て、もとすんでいた、ようすのわかっている家の縁の下へゆこうと思って、夜になるのを待ってやってきました。

ねずみは腹がすいていましたので、さっそく、台所へきました。そして、ながし口から、雨戸の外へ出ますと、魚の骨や、いろいろのうまそうなもののにおいが、すぐ近くでしました。彼は、頭をめぐらして探しますと、そばの古いバケツの中からするのでした。

ねずみは、すぐに飛び上がりました。そして、バケツの中へ飛び込みました。いまは、大きく強くなって、そんなことをするのは、ねずみにとってなんでもなかったのであります。彼は、そこにあった、うまそうなものから食べました。そして、もっと、なにか下の方にはいっていないかと思ったので、ガタ、ガタと、バケツを鳴らしながら、食べるものを探しました。

「痛い、痛い、ねずみさん。どうか静かにしてください。私は、体を動かすたびに、痛んでたまらないのですから。」と、バケツは、悲しそうな声を出して訴えました。