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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねずみとバケツのはなし

ねずみとバケツの話

小川 未明

Lesen Sie ねずみとバケツの話 (ねずみとバケツのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.785 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

私は、すぐにここから出ますから。」といって、ねずみはバケツの外へ飛び出して、

「ときにバケツさん、昔、あなたといっしょであった柄杓さんは、どうしましたか。」とききました。

「あの柄杓ですか。あれは、私よりも、もっと早く、あまり体を使いすぎたために、頭がとれて役にたたなくなってしまいました。人間は、そうなると、まことに冷酷なものです。その朝、柄杓をどこかへ捨ててしまいました。しかし、ひとごとでありません。私がそうなるのも近いうちです。」と、バケツは、まったく前の元気はなく、悲しそうにいいました。

ねずみは、自分にしんせつであった柄杓の最後をきいて、胸がいっぱいになって、ものをいうことすらできませんでした。

そのとき、なんともいえぬ甘そうなにおいが、どこからかしてきました。ねずみは急に鼻をひくひくさせました。

「あのうまそうなにおいは、どこからするのだろう。」と、あちこち見まわしはじめたのです。

「ねずみさん、油断をしてはいけません。昨日の昼間、人間がねずみとり薬を食べ物の中へいれて、その辺にまいたようですから……。」と、バケツはいいました。

「ありがとう……。