Japanische Klassiker mit Furigana
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ねずみのぼうけん
ねずみの冒険
小川 未明
Lesen Sie ねずみの冒険 (ねずみのぼうけん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.912 Zeichen · 4 Bildschirme
一匹のねずみが、おとしにかかりました。夜中ごろ天井から降りて、勝手もとへ食べ物をあさりにいく途中、戸だなのそばに置かれた、おとしにかかったのです。空腹のねずみは、あぶらげの香ばしいにおいをかいで、我慢がしきれなかったものでした。ねずみは、そのせまい金網の中で、夜じゅう出口をさがしながら、あばれていました。夜が明けると、ねまきを着た、この家の主人が、奥からあらわれました。
「大きいねずみだな。こいつだ、このあいだから、そこらをガリガリかじったのは。」
主人は、しばらく立って見ていました。
「どうしてくれようか。」
ものぐさな主人は、自分の手で殺さずに、ねこに捕らえさせることを考えました。それで、ねずみの入ったおとしを下げて、外へ出ました。
寒い朝で、路の上は白く乾いていました。前側の商店の小僧さんが、往来をはいていました。
「大きいやつが、かかりましたね。」と、ほうきを持つ手を休めて、ながめていました。
「ねこは、どうしました。」
「ねこですか? さあ、どこへいったか見えませんよ。」
「こいつをどうしようかな。」
「水の中へお入れなさい。」
「水の中へか。」
主人は考えこんでいました。