Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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のらいぬ

のら犬

新美 南吉

Lesen Sie のら犬 (のらいぬ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.431 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「ばかしゃぁ、しませんでした?」

「おれがきつねなぞに、ばかされてたまるかい。」

「きつねですか、あれは。」

「…………」

「犬みたいだったがな。そのしょうこに、正観はそばへよっても、ちっとも、こわくはなかったがなあ。」

常念御坊は、はしをおいて、考えこんでいました。あんどんのあかりが、そのくるくる頭へ赤くさしています。

しばらくして、常念御坊は、

「正観。」

と、すこし、きまりわるそうにいいました。

「そのちょうちんを、つけよ。」

「はい。」

「わしは、ちょっといって、さがしてくるでな。おまえは、本堂のえんの下へ、わらをどっさり、入れといてくれ。」

「なにをさがしに?」

「あの犬を、つれてくるんだ。」

「きつねでしょう、あれは。」

「かわいそうに。犬なら、のら犬だ。食いものも、ろくに食わんとみえて、ひどくやせこけていた。はるばる、となり村から、わしについてきたのだから、あったかくして、とめてやろうよ。」

それに、わしの落としただんごまで、ちゃんと、くわえてきてくれたんだもの。おれがわるいよと、これだけは心のなかでいって、常念御坊は、ちょうちんをもって、出ていきました。