Japanische Klassiker mit Furigana
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のろのろほうだんのきょうい
のろのろ砲弾の驚異
海野 十三
Lesen Sie のろのろ砲弾の驚異 (のろのろほうだんのきょうい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.247 Zeichen · 19 Bildschirme
ロッセ氏の面上には、いたく感激の色が現れた。
「だが、ロッセ君。そんなに初速の早い電気砲をこしらえて、どうするつもりなんかね」
「これはしたり、そのような御たずねでは恐れ入ります。初速の大きいことは、すなわち射程が長いことである。しからば、われは敵の砲兵陣地乃至は軍艦の射程外にあって、敵を砲撃することが出来るのです。こんなことは常識だと思いますが……」
と、ロッセ氏は、羞らいながら応えた。金博士からメンタルテストをされたように感じたからであろう。
「そういう考えじゃから、命中率はだんだん低下し、砲弾代などが、やたらにかかるのじゃ。射程には、自ら限度がある。ただ砲弾を遠方へ飛ばすだけなら、射程をいくらでも伸ばし得られるが、砲門附近の風速と、弾着地点附近の風速とを考えてみても、かなりちがうのである。射程長ければ、命中率わろしである。そうではないか」
金博士は、鉛筆を握って、紙のうえに、しきりに弾道曲線を描きつつ喋る。
「ですが、金博士。僕はぜひともいい大砲を作りたいと思って、そのような初速の大きい電気砲を設計したのです。一発撃ってみて、命中しなければ、二発目、三発目と、修整を加えていきます。