Japanische Klassiker mit Furigana
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はたらくにしょうねん
はたらく二少年
小川 未明
Lesen Sie はたらく二少年 (はたらくにしょうねん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 3.777 Zeichen · 8 Bildschirme
このおばさんは、いい声で歌をうたった。その声をきくと、ぼくは悲しくなってしぜんに目からなみだがながれた。そして、おばさんが木から木へかわるたびに、ぼくはかごのかたすみを持ってやった。みんなの前で、はずかしいのをがまんして、すこしでもおばさんの手だすけになろうと思った。
そのあくる日、桑畑へいくと、もうここの仕事はおわって、みんなが、昼すぎは帰るのだという。ぼくは勇気を出して、
「おばさんのおうちは、どこなの。」ときいた。
「ぼっちゃん、遠いのですよ。あっちの港町です。もし、あっちへいらしたら、およりくださいね。わたしのうちは、停車場のすぐ前ですから。」と、おばさんが教えてくれた。
それから後も、ぼくは桑畑へいったがまったく人かげがなかった。北の方へたれさがる水色の空をながめていると、どこからか、ほそい歌声がきこえるような気がして、ただぼんやりたたずんだ。
ついに、ぼくは、ある日のこと、ほこりをあびながら、白くかわいた街道を歩いていった。港町へいけば、おばさんにあえると思ったのだ。いつしか夕日は松林の中にしずみかけた。もう足はつかれて、これから先へいくことも、またもどることもできなくなって、道ばたでないていた。