Japanische Klassiker mit Furigana
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はまねこ
はまねこ
小川 未明
Lesen Sie はまねこ von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.290 Zeichen · 5 Bildschirme
」
「はまねこをとると、よくないことがあるというから、だれもとらないのだよ。」
「うちのおじいさんがいった。はまねこを殺すと、海があれて、船が、難船するって。」
「難船でない。漁がないというんだぜ。」
いつしか、子供たちは、こんなことをいって争いました。そして、毎日のように見ているはまねこを、さも不思議そうにながめていたのであります。どうして、こんなことをいうのか?
この海岸の村に、つぎのような、昔噺が伝わっていたためです。
遠い、遠い、昔のこと、ある武士が、この浜でかもめを射ました。しかし、矢は、すこし外れて、片方の翼を傷つけたばかしです。傷ついたかもめは、くるくると落ち葉のように空をまわりながら、漁師の家の庭さきに落ちました。ちょうど網の破れめを直していた、人のいい漁師は、鳥が落ちてきたので、すぐ飛び出してみました。そして、だれか射ったのだということがわかると、
「おお、命にさわりのない傷だ。かわいそうだから、助けてやろう。」といって、その鳥を人の目にとまらぬところに隠したのであります。そして、漁師は、知らぬ顔で、また網を直していました。
そこへ、弓を持った、武士がはいってきました。