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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひすいをあいされたきさき

ひすいを愛された妃

小川 未明

Lesen Sie ひすいを愛された妃 (ひすいをあいされたきさき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.483 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、また、それと同じように、人間を禍いするものでした。

国々に、ひすいの珠は、貴重のものとなりました。どの女王もその首飾りをかけられるようになりました。ひとり、王さまや、妃が、愛されたばかりでなく、国々の金持ちは、青い珠を集めるようになりましたから、たちまち、青い宝石の価は、かぎりなく上がったのです。こういうように、いくら出してもいいからという人たちがたくさんになりますと、ひすいの珠は、しぜんと世間に少なくなりました。少なくなるにつれて偽物が現れるようになりました。

遠い国から、わざわざ船に乗って、ひすいを高く売りに、ひともうけしようと笑ってやってくる商人もありました。船が港に着くと、早く、その商人から、この青い石を買おうと思って見張っている人までありました。

ふじの花咲く国の妃は、もはや、かよわい身につけられないほど、青い珠がたまりました。美しい姿で、この重い宝石の首飾りをひきずって、そのうえ、腕にも、冠にも、ちりばめて、なよなよとした姿で、御殿の中をお歩きなさるようすはうるわしくもあり、またすごいようでもあり、なんといって、形容のしようがなかったのでした。