Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひすいをあいされたきさき

ひすいを愛された妃

小川 未明

Lesen Sie ひすいを愛された妃 (ひすいをあいされたきさき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.483 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、西国の女王の首にかかっていた貴重なひすいは、ついにふじの花咲く国の妃の首飾りになったのであります。

ほどなくして、美しい妃は病気となられました。王さまは、国じゅうの名医をお呼びになって、なおそうとなされたけれど、命数だけは、人間の力でどうすることもできなかったのです。妃は青い石に、かぎりない未練を残して、この世から去ってしまわれました。

王さまは、泣いて、妃をふじの花が咲く山のふもとに葬られました。後に残されたたくさんの青い珠は、むなしく御殿の中にさびしい光を放っていました。王さまは亡くなられた妃の供養のために、大きな鐘を鋳ることになされました。そのとき、妃の大事にされた、数々の宝石をごらんになって、この青い宝石を砕いて、鉄といっしょに熔かして、形をなくしてしまおうとお考えなされたのです。

石も、鉄も、熔かしてしまうために強い火がたかれました。鐘を鋳るものは、王さまの命令に従って、仕事に苦心をしました。そして、大きな、重い、青みを含んだ鐘ができあがったのでありました。

その鐘は、街から仰がれる山の上に、鐘楼を建て、そこにつるされることとなりました。