Japanische Klassiker mit Furigana
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ひすいをあいされたきさき
ひすいを愛された妃
小川 未明
Lesen Sie ひすいを愛された妃 (ひすいをあいされたきさき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.483 Zeichen · 12 Bildschirme
どうか、千人の若い女の髪の毛で縒った綱をもって鐘をつるしてもらいたい。そうでなければ、けっして、上へは、懸からぬとのことでございます。」と申しあげました。
王さまは、深い悲しみのうちに、占い者の言葉を聞かれました。いとしい妃の望みとあれば、せめて、この最後の望みをもかなえてやりたいものだと思われたので、このことを国じゅうに布令されますと、若い女たちは、娘も、女房も、どうか加護にあずかりたいと思って、自分の髪の毛を惜しげもなく切って、奉ったのであります。
日ならずして、太い女の髪の毛で造られた綱ができました。にぎやかな儀式が行われた後で、その綱で鐘を釣り上げましたところ、やすやすと鐘楼につるされたのでした。
これを見た一同のものは、いまさらながら、事の不思議なのに感心されたのであります。
それで、ひすいを見分けるために、御殿へ召された老人は、妃が亡くなられると、もはや、仕事がなくなったので暇を出されました。一時は、王さまにも、妃にも寵愛されて、厚いもてなしを受け、いばっていたものが、御殿を出されると、ふたたび、さすらいの旅に上らなければなりませんでした。