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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひよりげた

ひよりげた

新美 南吉

Lesen Sie ひよりげた von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 2.269 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

そして おそらから みて いたいの。」

「ぼうや、おばかさんね。お月さんなんかには ばけられませんよ。」

ぼうやの たぬきは こまったような かおを しました。

「いや いや、お月さんで なけりゃ、いや。」

おかあさんだぬきは ぼうやの たぬきを だきあげて、

「こわいんだよ お月さんは。お月さんに ばけたりするとね、ほんとうの お月さんが おこって ばちを あてるのよ。それではね、かあちゃんが いま おもしろいものに ばけて あげるから まって おいでよ。」

おかあさんだぬきは、こどもの たぬきを したに、おろしました。

「さあ ぼうや。おめめを つむって いなさいよ。かあちゃんが もう いいよって いうまで。」

ぼうやの たぬきは、いわれたとおり、目を とじたけれど、りょう手で しっかり かあちゃんの 手を とらまえて いました。

「ぼうや、だめよ。かあちゃんの 手を はなさなくっては。」

「だって、かあちゃん いなくなるもの。」

「かあちゃん どこへも いかないから だいじょうぶだよ。そして、すぐに ばけてみせるから。」

「でも――」

「さあ、もう いっぺん おめめを とじて、ぼうや、とう かぞえなさい。