Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びっこのおうま

びっこのお馬

小川 未明

Lesen Sie びっこのお馬 (びっこのおうま) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.615 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

二郎は、ある日、外に立っていますと、びっこの馬が、重い荷を背中につけて、引かれていくのでありました。

二郎は、その馬を見て、かわいそうに思いました。どんなに不自由だろう。そう思うと、達者な馬は、威勢よく、はやく歩いていくのに、びっこの馬はそれに負けまいとして、汗を流していっしょうけんめいに歩いているけれど、どうしてもおくれがちになるのでありました。

「このびっこめ、はやく歩け……。」と、その馬を引いている親方は、ピシリ、ピシリとこの馬のしりを打つのでした。

二郎は、ぼんやりと立って、それを見送っていますと、やがて、往来をあちらの方へと、遠ざかっていったのであります。二郎は、まだ六つになったばかりでした。

家に入ってから、兄さんや、姉さんに、今日、あちらの道をかわいそうなびっこの馬が通ったことを話しました。しかし、兄さんも、姉さんも、自分たちは、それを見なかったから、

「二郎ちゃんは、なにを見たんだか……。」といって、笑っていました。

二郎は、自分の見た、悲しい、哀れな馬について、よく兄や、姉にわからせたいと、いろいろにあせって、どもりながら、訴えましたけれど、相手にしてくれないので、