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Japanische Klassiker mit Furigana

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もずとすぎのき

もずとすぎの木

小川 未明

Lesen Sie もずとすぎの木 (もずとすぎのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.167 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「私は、あの鳥が大好きよ。また来年も、あの木へきて鳴くといいわね。」といって、ながめていました。

もずは、これまで自分をいやな鳥だとか、乱暴な鳥だとか、いううわさをきいていましたが、いま、このかわいらしい女の子に、好きといわれたので、たいそう機嫌をよくしました。

「すぎの木さん、ここの景色はすばらしいじゃありませんか? 私は、きっとまた来年もやってきますよ。」といいました。

「もずさん、来年といえば、長い間ですが、諸国を飛びまわるあなたは、どうぞ体にお気をつけなさい。」と、すぎの木は、旅をつづける小鳥の身の上を心配していったのです。

「ありがとうございます。あなたの身の上にもしあわせのあるように祈っています。」といって、もずは、青空を飛んで、どこへか姿を消してしまいました。

いつしか、冬がきて、また春となり、夏が過ぎて、とうとう約束の翌年の秋がめぐってきました。もずは、山から山へ旅をつづけているうちに、ふと去年のことを思い出しました。

「あのすぎの木は、どうなったろう?」

そう思うと、つぎからつぎと去年のことが思い出されて、なつかしくなりました。もずは、野原を越して、山を越して、見覚えのある村へと飛んできました。