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Japanische Klassiker mit Furigana

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もずとすぎのき

もずとすぎの木

小川 未明

Lesen Sie もずとすぎの木 (もずとすぎのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.167 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

あちらに川があって、きらきらと金色の日の光に輝いていました。

「去年も、あの川を越したのだな。」と、もずは、思いました。

やがて高いすぎの木が、目に入りました。つづいて赤いかきの木が目に入りました。そのそばにわら家があって、すべてが去年のままの景色でありました。

もずは、一声高く鳴いて、すぎの木の頂に止まりました。

「ご機嫌よう、すぎの木さん。」

「おお、去年いらしたもずさんですか。」

もずが朗らかに鳴くと、かしの木のしげみの中ですずめは、耳を傾けて、

「みんなここへおいで、私を追いかけたもずがきましたよ。けっして、この木から外へ出てはいけません。」と、いつしか、親すずめとなったすずめが、子すずめたちにいいきかせていました。また、下の家では、

「おじいさん、もずがきましたよ、きっと去年のもずですね。」と、女の子がいっていました。女の子は、お友だちと縁側で、お人形を出して遊んでいました。

「ああ、みんな私を覚えていてくれて、こんなうれしいことはない。」と、もずは喜びました。

「すぎの木さん、また来年もやってきますよ。」と、やがてもずは、すぎの木に別れを告げて、飛んでゆきました。