Japanische Klassiker mit Furigana
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ものぐさじじいのらいせ
ものぐさじじいの来世
小川 未明
Lesen Sie ものぐさじじいの来世 (ものぐさじじいのらいせ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.755 Zeichen · 4 Bildschirme
あるところに、ものぐさじいさんが住んでいました。じいさんは、若いときから、手足を動かしたり、人にあって話をしたりすることを、ひじょうにものぐさがって、いつもじっとしていることが好きでありました。
花が咲いても、どこかへ見物に出かけるでなし、お祭りがあっても、わざわざいってみるという気持ちにもならず、一日、じっとして背中を円くしてすわっていました。
年をとってからは、ますますものぐさになって、倒れている火ばしを直すのもめんどうがったのであります。けれど、おじいさんは徳人とみえて、みんなから愛されていました。また暮らしにも困らずに、終日、日のよく当たるところに出て、ひなたぼっこをしていました。
おじいさんは、あまり口数はきかなかったけれど、それは根がいい人でありました。そうかといって、人々が、おじいさん、おじいさんと話しかけてこようものなら、それは、むずかしい顔をしてうるさがりました。
「おじいさん、今日は、いいお天気だから、どこかへお出かけなさい。」と、家のものがいうと、おじいさんは、はげ頭を空に向けて、
「ああ、風が寒いから止しだ。」といいました。