Japanische Klassiker mit Furigana
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もののいえないもの
もののいえないもの
小川 未明
Lesen Sie もののいえないもの von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.387 Zeichen · 9 Bildschirme
「徳ちゃん、カチカチカチだよ。」
「カチカチなら、聞こうよ。いいおじさんだものね。」
「ああ、ドンドンなんか、これから聞くのをよそうよ。」
二人は紙芝居のひょうし木の音のするお宮のけいだいへ、急いでいきました。
二人は、カチカチとひょうし木をたたいてくる紙芝居のおじさんと、ドンドンとたいこをたたいてくるおじさんの二人について話したのであります。この二人のおじさんは、いずれもじてん車にのってきました。カチカチのほうは、黒い目がねをかけ、せびろの洋服をきてパッチをはき、くつでありました。ドンドンのほうは、白いシャツに長いズボンをはき、板ぞうりに帽子をかぶっていました。
カチカチは、このあいだ「ゆかいなピンタン」をやりました。ドンドンは「ねこ娘」をやりました。どちらもお話が上手でしたが、カチカチはかえるときに、「ありがとうございます。」といって、かえりました。
ドンドンはだまって、すうっといってしまいます。また、カチカチは子供が高いところからおちてころぶと、すぐにかけてきて、「なんともなかった?」と、やさしくききました。そしてその子供が泣いていると、お金をやらなくても、あめをくれたのであります。