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Japanische Klassiker mit Furigana

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ものわかりよさ

ものわかりよさ

宮本 百合子

Lesen Sie ものわかりよさ von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.747 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

みんな、中休みではまだ

自分のコースを話し合って

(「人生のダイス」竹内てるよ)

けれども、自分のダイスがコースをはなれてゆくにつれて、ものわかりよさに敗北してそれに導かれた日常に身をおくと、かつて自分も清浄なふり出しをもったことをせめてものよろこびとする人たちより、それは若かったから、と自嘲して見る人の方が多い。そして、今なお、一生懸命にふり出した時の希望をすてず、悪戦し苦闘している女の仲間を、憫然らしく流し目にみる。ものわかりのわるい人たちとしてみる。

若さを喪失することにある悪は、フランスの貴族的な女詩人マダム・ノアイユが詠歎したような哲学的な哀愁ではなくて、きわめて現実に人間の善意に対して無反応になったり、嘲笑的になったりすることである。

どうせこんなものといってしまえば、その人がこの人生に存在する意味さえも失われる。どうせこんなもの、という投げかたは、人生に対する一番傲慢な卑屈さであると思う。

人は一人一人に複雑な性格や肉体の条件をもっているのだから、どのひとの一生も、不屈であるというわけにゆかず、あらゆる青春が歴史の推進の中軸に立つことはできない。