Japanische Klassiker mit Furigana
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わがまち
わが町
織田 作之助
Lesen Sie わが町 (わがまち) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 93.840 Zeichen · 186 Bildschirme
わいが寝こんでしもて、孫がどないなるんや。ベンゲットの他あやんは敲き殺しても死なへんぞ」
と、そこらじゅうにらみ倒すような眼をしたが、けれど、直ぐしんみりした声になると、
「――しかし、言や言うもんの、〆さんよ、新太郎の奴と初枝はわいが殺したようなもんやなあ」
と、言った。
十日ばかり経った夜、界隈の金満家の笹原から、ちょっと話があるからと、他吉を呼びに来た。
黒の兵古帯を二本つなぎ合わせ、それで孫の君枝を背負って行くと、笹原は酒屋ゆえ、はいるなりぷんと良い匂いがし、他吉は精進あげの日飲んだのを最後に、生駒に願掛けて絶っている酒の味を想って、身体がしびれるようだった。
「夜さり呼びつけて、えらい済まなんだけど、話言うのはな、実はおまはんのその孫のことやがな……」
型通りのおくやみを述べたあと、笹原はそう切りだした。
「――藪から棒にこんなこと言うのは、なんやけったいやけど、その子どこぞイ遣るあてがもうあるのんか」
「いえ、そんなもんおまへん」
「そか、そんなら話がしやすい。早速やが、他あやん、その子うちへ呉れへんか」
「ほんまだっかいな」
「嘘言うもんか。おまはんも知ってる通り、うちは子供が一人も出けへんし、それにまた、わしもそうやが、うちの家内(おばはん)と来たら、よその子供が抱きとうて、うちに風呂があるのに、わざわざ