Japanische Klassiker mit Furigana
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アラビヤンナイト
アラビヤンナイト
菊池 寛
Lesen Sie アラビヤンナイト von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.911 Zeichen · 119 Bildschirme
」と、言いました。
次の日、かしらは、ふつうの人のような風をして、くつ屋の店へ行って、カシムの家を教えてもらいました。けれども、このかしらはりこう者ですから、チョークでしるしをつけたりなんかはしませんでした。気をつけてカシムの家を見て、しっかりとおぼえこんでおいて、晩のかたきうちの用意をしに、森へ帰りました。
そして、まずはじめに、ろばを二十ぴきと、大きなかめを三十九と持ち出しました。そして、たった一つのかめに、油をなみなみとつぎこんだきりで、ほかのかめには一人ずつどろぼうを入らせました。そして、このかめをろばにのせて、町へ出かけました。そして、カシムの家の前まで来ましたら、アリ・ババはちょうど、外へ出て夕凉みをしているところでした。
「今晩は。」
かしらは、ていねいにおじぎをして、
「私は遠方からまいった油商人でございますが、今晩だけ、とめていただけませんでしょうか。そして、この油がめをお庭のすみにでもおかせていただけたら、大へんつごうがよいのでございますが。」と、たのみました。
「ああ、よろしいとも。さあお入んなさい、さあ、さあ。」
すぐにアリ・ババは、きげんよくしょうちしました。