Japanische Klassiker mit Furigana
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アラビヤンナイト
アラビヤンナイト
菊池 寛
Lesen Sie アラビヤンナイト von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.911 Zeichen · 119 Bildschirme
六度めの航海の話
こんどは、まる一年家にいました。その間、また航海に出るしたくをしていました。友達や、しんるいの者たちは、行かせまいとして、いろんなことを言って、引きとめにかかりましたが、私はどうしても、しょうちしませんでした。
まもなく、こんどは、うんと長い航海をするつもりで、出かけました。
けれども、この航海は、はじめから、つごうよくゆきませんでした。すぐに、ひどい大あらしにあって、風のまにまに、あちらこちらと流されたあげく、とうとう、船長も、水先案内も、どこをどう走っているのか、だんだん、たよりなくなってゆくばかりでした。
すると、ある時のこと、にわかに船長が、ずきんをぬぎ捨てたかと思うと、ぐんぐんかみの毛を引きむしって、気ちがいのようになってしまいました。
みんなは、びっくりして、ばらばらっと、船長のそばへかけよって行きました。
「どうしたんです、どうしたんです。気をしっかり持ってください。」と、てんでに言いました。
すると船長は、
「もうだめです、もうだめです。船は、あぶない潮の流れの中へ入ってしまいました。もう二三分したら、何もかも、みじんにくだけてしまうでしょう。