Japanische Klassiker mit Furigana
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カラカラなるうみ
カラカラ鳴る海
小川 未明
Lesen Sie カラカラ鳴る海 (カラカラなるうみ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.659 Zeichen · 12 Bildschirme
と老人はいって、沖の方を見やりました。
「あの赤い船のうしろにいる、あまり大きくない黒い船です。」と、若者は指さしました。
老人は黙ってうなずきました。
「船の名も書いてなければ、またどこの国の船か旗も立てておりません……。」と、若者の一人がいうと、他の一人は、
「なんでも乗組人は、顔を隠して目ばかり出しているといいます。」といいました。
また、そのそばに立っていた他の一人の男は、
「なんでも夜中に石炭をどこからか運んできて船の中に積み込んだともいうことです……。」といいました。
この話をきいた人々は、いずれも首をのばして、その船のいる方を見ました。そして、
「見える、見える、なるほど怪しげな船があすこに泊まっている!」と、口々にいっていました。
老人は独りおちつきながら、
「天気がよくなったら、明日にもどこかへいってしまうだろう。」と答えました。
すると、血気にはやる若者たちは、そんなのんきなことをいってはいられんというふうで、
「海賊船かもわからないものを、このままに黙ってはいられない。すぐに届け出なければ……。」と、一人がいいました。
また、他の一人は、