Japanische Klassiker mit Furigana
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ガラスまどのこうほね
ガラス窓の河骨
小川 未明
Lesen Sie ガラス窓の河骨 (ガラスまどのこうほね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.383 Zeichen · 7 Bildschirme
そして、旅の心細さをまさしめる、つばめが鳴いていました。
このとき、みすぼらしいふうをした、少年が、店さきに立ちました。少年は、どこか体がよくないのか、青い顔をしていたが、河骨を見ると、その目は、急に、いきいきとして輝いたのであります。
「村へ帰りたいな。いまごろ、池に、河骨が咲いているだろう。あの時分は、おもしろかった。釣りもしたし、ひしの実もとったし……。」
少年は、じっとして、河骨の花を窓からのぞいて見ていましたが、やがて、花屋にはいると、価を聞いて、小さな財布をかたむけて、河骨の鉢を買いました。河骨は、はじめて、少年に抱かれて、永久に、花屋の店から別れたのであります。
「どこへいくのだろう?」と、河骨は、思いました。しかし少年が、自分を見たときに、涙ぐんだのを知ったので、つれられていくことについて、すこしも不安を感じていませんでした。
少年は、河骨の鉢を大事に抱えながら、にぎやかな街の通りをまっすぐに歩いてゆきました。