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Japanische Klassiker mit Furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

「社長は本当に見せかけているほどの豪傑か知ら?」

「さあ。西郷どんほどのことはあるまいが、ガラマサどんは矢っ張りガラマサどんだよ」

「僕は自叙伝を書く上から、何れくらい度胸の据った人か正確に知りたいんだが、何か逸話はないかね?」

「震災を知らなかった話は何うだい?」

「人事不省じゃ問題にならない」

「昼寝をしていたことにすれば宜いじゃないか?」

「嘘は書けないよ」

「事実談にしても、社長のは大抵おまけがついているんだからね」

「多少は仕方がないさ。何うせ大将のことだから」

「この会社の裏で独逸人と決闘をしたという話がある。大将が家重代の国光を振り被ったら、先方は腰を抜かしてしまったそうだ」

「大きいね、相変らず」

「しかしこれは嘘に定っている。経済上不可能事だ」

「何うして?」

「国光といえば大したものだぜ。二十一の時、家財を悉皆売払って、お母さんを親類へ預けて東京へ出て来たと言うんだから、そんな銘刀を持っている筈がない」

「成程」

「都合次第で、家重代の銘刀が出て来たり、全くの裸一貫、腕一本脛一本から仕上げたり、大将の言うことは実際矛盾している」

「耄碌しているんじゃなかろうか?」