Japanische Klassiker mit Furigana
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme
「学校としてはもう充分責任を尽しているんだから、もう本当に構わないよ」
「今度こそ気をつけます」
と私も懲りた。三十を越して然う/\腰が据らなくては困る。
「何うして長続きがしないか、考えて見たことがあるかね?」
「さあ」
「然う度々首になるからには、何か道理がある筈だよ」
「不可抗力です」
「いや、違う。寧ろ君の方が不可抗力だろうと僕は思っている」
「何ういう意味ですか?」
「否応なしに君の方から切らせるのさ」
「そんなことはありませんよ」
「上への努め方が足らない」
「然うでしょうか?」
「学生時代から当局を当局と思わないような風があったよ」
「…………」
「二年の時、ストライキを起したろう?」
「先生、あれはもう時効にかゝっています」
「いや、あゝいう反抗心が自然に現れるんだよ」
「自分じゃ温厚篤実の積りですけれど」
「何あに」
「相変らず信用がありませんな」
「君は日本の歴史では誰が一番好きだね?」
「さあ」
「徳川家康は何うだい?」
と三好さんは妙なことを訊き始めた。
「あんな狸親爺は大嫌いです」
「それがいけない。家康公の嫌いなものは大抵成功しないよ」
「そんな統計があるんですか?」