Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme
「成程」
「然うやるなら誰にでも出来ると申しましたが、『御説の通り、人のやった後からなら何でも出来るものでございます』とコロンバスは笑っていたそうです」
「一寸面白いな」
「如何でございますか?」
「感心しているのに要求することはない」
「はあ」
「しかし考えて見ると、宮廷に玉子があったというのは変だね。宮廷の台所か知ら?」
「無論作り話でございましょう。成功者の逸話なんてものは後から拵えたものが多いですから」
と松本さん、少し何うかしている。ガラマサどんは現に自分の逸話を私に編纂させているのだから、むずかしい顔付になった。
「社長」
と私は松本さんの為め又自分の為めに再び執成さなければならなかった。
「…………」
「社長」
「何だ?」
「社長のコロンバスのお話と仰有るのは矢張り松本さんのと同様教訓的のものでございますか?」
「教訓の押売をする逸話じゃない」
「はあ」
「世界の歴史そのものだ。教訓よりも神意の発現だろう。考えて見ると、我輩も身につまされる」
「自叙伝編纂の参考資料として、是非承わりとうございます」
「私も是非」
と松本さんも態度を改めた。後が怖いことを知っている。