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Japanische Klassiker mit Furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

「家でかい?」

「うむ」

「もう一頁欲しかったな。松本君昇進の事と書いてあったかも知れない」

「惜しいことをしたよ。川崎さんと戸張さんの後釜が分る筈だったけれど」

「常務が二人も引くとなると、それからそれへ大異動が来る」

「兎に角、虎の巻だろう?」

と私は得意だった。

「大将、結婚する積りだね」

「見かけによらないものさ。僕はこれに一番驚いたんだよ」

「茶飲み友達ゆえ四十台にてよし。何だい? ヘッヘヽヽ」

「ハッハヽヽ」

と私達は一々個条書を研究し始めた。

「劈頭第一に書いているから、これは何を措いても実行するぜ」

「あんな爺さんのところへ来る女があるだろうか?」

「それはあるさ」

「元治元年だぜ」

「四十台なら二十幾つしか違わない」

「そんなに違っちゃ素人じゃ来まい」

「何あに、未亡人ってものがある。何なら僕が世話をしても宜い」

「心当りがあるかい?」

「ないけれど探すさ」

「アベコベだね。秘書が社長の仲人をするなんて」

「及ぶ限り血圧を下げること」

「これだよ」

「うむ。斯うと知ったら考えがあったのに」

と松本さんは思い当った。

「然うだろう? 血圧の話を始めたら、手のものを置いて傾聴しないと忽ち御機嫌が悪くなる。