Japanische Klassiker mit Furigana
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ガルスワーシーのいえ
ガルスワーシーの家
岡本 かの子
Lesen Sie ガルスワーシーの家 (ガルスワーシーのいえ) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.123 Zeichen · 18 Bildschirme
彼は印度女達の饒舌の切れ目を待って勇者のような思い切った態度でガルスワーシーに問いかけた。
――あなたは宗教に就いてどう考えますか?」
ガルスワーシーは此のだしぬけの質問に周章てて今まで正面の印度女達を見て居た顔を左へ振り向け、もう一度質問を聴き返えしたが少し困ったような顔で言った。
――宗教ですか? それは大問題ですね。」
そして正面の饒舌家の女性群と眼を見合わすと、止むを得ぬはずみのように言った。
――あなた方はどう御考えですか?」
インドの女詩人は順番がやっと来たので勇んで演壇に飛び上ってしゃべり出す弁士のように両眼を輝やかし鞣皮細工のような形の宜い首を前へつき出した。
――私達はマホメットの宗教を信じ剣を以って邪を払い、詩を以って心を養います」
宮坂はまたしても此の高飛車なまぜっかえしのような返答に逢ってちょっと吹き出しそうにしたが、直ぐまたむっとして怒ったような顔をそむけて沈黙した。
其の時ガルスワーシーは北側の壁の中央に在るマントルピースの上に立てかけてあった小さい額を取り卸して来て日本人達に見せた。彼に取っては迷惑千万な宗教問題を得たり賢しと自分に引取って面白くもない自己吹聴を並べたてる回々教徒の女の誇張した恍惚感の説明や排他的な語気は、たとえ相客が表面無礼を感ぜぬように装って居るにしても主人側から