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Japanische Klassiker mit Furigana

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キャラコさん

キャラコさん

久生 十蘭

Lesen Sie キャラコさん von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.122 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

へ出かけて行くんだ。……そのお茶の会っていうのは、SSヨット倶楽部の連中の会で、気障なシャナシャナした男や女が大勢いるんだって。……これが、『虚栄の市へ行く』ということなの」

ピロちゃんが、頓狂な声をだす。

「……ヨットといえば、キャラコさんに、まだ『赤い帆のヨット』の話をしなかったね、トクべえさん」

「そう、まだしなかったわ」

トクべえさんが、れいの感じを混ぜながら、奇妙な赤い帆のヨットの話をした。

みな、芳衛さんのほうを忘れてしまって、赤い帆のヨットについて、思い思いの意見を述べたてた。

鮎子さんが、いった。

「キャラコさん、海流からはずれたところで、わざわざ魚を釣るなんて馬鹿なはずはないんだけどあなたどう思う?」

キャラコさんの頭に、ちょっとした考えがひらめいた。

「……ローリーさんが、毎朝、ずっと沖から泳いで来るといったわね。……その時、沖に、赤い帆のヨットがいるの? いないの?」

トクべえさんが、考えるような眼付きをしながら、こたえた。

「どうだったかしら。……よく、気をつけてなかったけど」

鮎子さんが、突然、大きな声を出す。

「たしかに、いたような気がする!」